luce
「luce」 210×297mm ballpointpen


大山崎山荘美術館|有元利夫展―物語をつむぐ 初秋の空気とともに。

山荘美術館171004

数ヶ月におよぶ改修工事が明けた大山崎山荘美術館を先日久しぶりに訪れることとなりました。

開催されている企画展は「有元利夫展―物語をつむぐ



ちょうど季節が本格的に秋へと移り変わる時で、前日の雨の後押しもあってか、いっそう澄んだ空気ただよう大山崎。

流石にまだ紅葉には早いだろうなと山道を進んでゆくと思いがけない光景に出会います。


大山崎紅葉171004

美術館のすこし手前、ところどころ紅く染まった木の葉が見受けられます。

もっと季節が進んでゆくと、あちこちで紅葉が楽しめそう。



作品を観たくて、というよりは「大山崎に行きたい」と思って訪れたため、全く予備知識がなく訪れていたのですが、いざ企画展の主な作品がある山手館へと足を踏み入れると「いつもとは違う」空気を感じとります。

館内がブルーグレーの天井部分が弧を描いた壁のようなもので区切られていた、というのもあるのでしょうけれど、どことなくそういった演出が「教会」を彷彿(ほうふつ)とさせる雰囲気だったのです。

ヨーロッパの古い教会というよりも、もっと現代的で国や地域を限定しないような、ボーダーレスな教会といった印象。

有元氏の作品が、洋画でありながらどこか東洋的な質感を醸しだしていたことも、影響していたのかもしれません。

そういう空気のただよう場であったので、静かに穏やかな気持ちでひとつひとつの作品と向き合うことが出来たように思います。



ケーキセット171004

一通り作品を堪能したあとは、喫茶室へ。

企画展との連動メニューを頂けるというのも、山荘美術館の魅力。

普段は室内の席に座ることがほとんどですが、この日は外の空気に触れたいなという気分でしたので、テラス席へゆくことに。

今回の企画展では作品だけでなく、有元氏が初開催の個展からわずか10年、38歳でその生涯を終えたということも大変印象的で、そういったことも含めて思うところが多くありました。

だからなのかよく分かりませんが、いつもより長い時間コーヒーを頂きながらぼーっと景色を眺めていたような。


大山崎171004


10月末からは一部展示替えもあるようで、会期も12月の初旬までとまだまだ長いこの企画展。

もう一度行けたら良いなぁ、と思えるような展示でしたので機会をうかがいたいと思います。


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アサヒビール大山崎山荘美術館
午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
月曜休館
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
TEL:075-957-3123(総合案内)

JR京都線「山崎駅」、阪急京都線「大山崎駅」より徒歩約10分
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Theme: 美術館・博物館 展示めぐり。
Genre: 学問・文化・芸術

依頼制作|『moon river』・『星の雨』―ブログ「ヨガとシンプルライフ」の【お手紙ヨガ】に寄せて

お手紙ヨガに寄せて201710

ブログ「ヨガとシンプルライフ」のみうさんよりご依頼頂きまして、ポストカードを2点作らせて頂きました。

ブログ内での企画である【お手紙ヨガ】に寄せて、ブログのイメージを形にした作品をお送りしています。

お手紙を書くというヨガ。(詳細はみうさんの記事をご覧ください)





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moonriber

『moon river』

おぼろげな世界のなかで

ただ時間は流れゆく



星の雨

『星の雨』

それは淡く優しい光を放ちながら

あなたに降りそそぐ


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今回はほんとうに直感的に、みうさんのブログの印象を浮かんだままに描きました。

静かに寄り添ってくれるような存在としてまず「月」のイメージが湧いてきて、その後にきらきらと素敵なお話がちりばめられている所から「星」と、2枚のポストカードが対になるようにしてみた次第です。


自分が描きたいものを制作するのも楽しいですが、こんな風に「イメージを形にする」というのも違った面白さがあります。

貴重な機会に、感謝。

Theme: イラスト
Genre: 学問・文化・芸術

大丸心斎橋店|写真展 オードリー・ヘプバーン~今よみがえる、永遠の妖精 映画編~

大丸心斎橋店北館14階のイベントホールにて開催中の、写真展 オードリー・ヘプバーンに足を運んでまいりました。

映画のなかでも、スターウォーズと並んで(ジャンルは全然違いますが)1番と言ってもいいほど好きなのがヘプバーン作品。

京都の大丸でも先日まで写真展が開催されていたようで、そちらは[ファッション編]だったのに対し、大阪の大丸にて開催の今回の写真展は[映画編]とのこと。

ファッションにも魅了されますが、やはりスクリーンのヘプバーンの方に関心が強かったので、心躍らせながら会場へと向かう私でありました。




映画編ということで、会場内はヘプバーンが出演する作品ごとに写真が展示されており、その数120点。

すべて白黒のモノトーン写真だったのですが、それがまた会場内に統一感をもたらしており、オードリー・ヘプバーンという人物を体現していたようにも感じます。



撮影の合間と思われるシーンと共に、裏話のようなキャプションが添えられた写真も多く、非常に見ごたえがありました。

初出演の映画「ローマの休日」にてアカデミー主演女優賞を獲得するなど、華々しいデビューからは想像もし難いほど、実は「努力の人」でもあったことが伺えるエピソードも。

演技の勉強をしたことがなかったことから自身の女優としての技量には自信があったわけではなく、作品の役柄を表現する上で助けとなったのが[ファッション]でもあったようです。


IMG_20170927_134513_556.jpg

今回の展示で印象的だったのは、美しくポーズをとってカメラに視線をおくるヘプバーンではなく、むしろ自然体で家族や動物とふれあう彼女の様子を垣間見ることができる写真。

とある作品で共演することとなった仔鹿と、撮影前にしばらくの間自宅で生活を共にしたエピソードは特に興味深く、「ああ、本当にこの方は動物を愛おしいと思って接しているのだなぁ」ということが感じとれる写真も少なくありませんでした。



「永遠の妖精」と揶揄され、多くの女性の憧れの対象となることの多いヘプバーンですが、彼女自身はその容姿に自信を持っていたわけではなく、むしろコンプレックスと感じていた部分もあるようです。

それでも ひとつひとつの仕事と真摯に向き合い、家族と過ごす日常を大切にし、晩年はユニセフでの活動にその身を捧げ生涯を全うしたヘプバーンの「生き方」そのものが、人々を今なお惹きつける存在であることに繋がっていることを確信できました。


写真展は2017年10月2日(月)迄開催です。


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大丸心斎橋店 北館14階イベントホール
2017.9/20(水)~10/2(月)
入場時間 10:00~20:00
※最終日は17:30迄
入場料 一般1,000円


Theme: 展示会、イベントの情報
Genre: 学問・文化・芸術

【ブライダル】ウェルカムボード―お二人の馴れ初めである、楽器をあしらったデザイン

ウェルカムボード20170923

先日参列した後輩の結婚式にて、ウェルカムボードの依頼を頂き制作いたしました。

新郎新婦の出会いのきっかけとなったのが吹奏楽。

後輩である新婦はフルート、新郎はオーボエを演奏とのことで、ご依頼時の要望もあり二つの楽器をフレームのようにあしらう形で描きました。

作品拡大220170923

作品上部がオーボエ。

作品拡大120170923

下部がフルート。


かなり細かいタッチで描いてあるので、もっと寄りの写真を撮っておけばよかったです。汗

作品の撮影は今後の課題。


設置風景20170923

会場ではこのような形で皆様をお出迎えいたしました。
(一番左の似顔絵は、私の作品ではございません)

新婦が大好きだというピカチュウが至る所に・・・笑

披露宴も結びの時間まで笑が絶えない、あたたかなものでした。

今回描いたフルートとオーボエを、新郎新婦が友人の皆様と生演奏するというシーンもあり、そちらも間近で楽しませていただきました。


これは余談ですが、実を言うと私の両親も父が趣味で吹奏楽をやっているということがきっかけで出会っており、勝手ながら親近感を覚えていたり。

音楽も、絵と同じように、言葉に頼らずとも人の心に訴える「何か」を持っているものだなぁ、なんてことも考えさせられるひとときでした。


Theme: イラスト
Genre: 学問・文化・芸術

依頼制作|non title - あたらしい土地で新生活をはじめる友人へおくる「灯(あかり)」

依頼制作201708

『non-title』
(100×148㎜ ボールペン)

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友人からの依頼を頂き、作品を制作しましたのでご報告を。

結婚して引っ越した先の新居の玄関に飾る作品をご所望ということでした。

聞くと、馴染みのない土地での新生活をはじめた友人。

慣れない環境の中でも家を出掛ける前や帰ってきたときに、この絵を目にすると「ほっとする」ようなものにしたいなぁと思い、「いってらっしゃい」や「おかえりなさい」という気持ちを込めて描きました。

この作品が、彼女やお相手の方にとって、見つけると安心できる「灯(あかり)」のような存在となってもらえたら嬉しいなぁとも。

写真は友人が撮影してくれたものですが、既にその場に絵が馴染んでいるように見えて、それも驚きつつ喜ばしいことだなぁと感じています。

初めはタイトルをつけようかとあれこれ考えていたものの、これからあたらしい土地で一から夫婦生活をスタートさせるということを踏まえて、無題、non title とさせて頂きました。


Theme: イラスト
Genre: 学問・文化・芸術